自然気胸の治療方法
《軽い場合》
肺から抜け出た空気が、まだ少ない場合、安静のみで対応します。
その後の空気の抜け方、肺の戻り方などを観察していきます。
《中程度以上》
安静後も気胸の症状がひどくなったり、気胸を起こす前から肺に疾患を持っていたりすると、
脱気用のチューブ(トロッカー)を胸に入れて強制的に脱気する方法がとられます。
チューブを直接胸に差込み、機械を使って、継続して脱気をします。
その後、空気の漏れがないのを確かめた上で、安静療法に移ります。
《再発する場合など》
20〜30歳代で再発を繰り返したり、両肺に自然気胸の既往がある場合、また、長期的に脱気状態が続いている場合などでは、
胸腔鏡下手術が行われます。
原因であるブラを直接切除してしまう治療法です。
この胸腔鏡下手術は、患者にとっても負担が軽いため、1週間程度の入院で済みます。
(以前は開胸手術が必要でした。)
最近では、軽い初回の発症の場合でも、この手術を行うことも多いようです。
また、新しい手術方法として、切除するのではなくて、ブラを糸で縛ってふさぐというものがあるようです。
詳しい情報が入り次第、アップしたいと思います。